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これはポルシェ・ファクトリーの全体図。各施設の割り当ては下記の通りです。
A:ポルシェ・エクスクルーシブ/クラシックセンター
B:ポルシェ・ミュージアム
C:ポルシェセンター シュトゥットガルト
1:ボディ組み立て工程
2:塗装工程
3:エンジン組立工程
4:インテリア工程
5:車両組立工程 |



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+生産の流れ
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+ボディ組み立て工程
【ポルシェの生産はボディの組立工程から始まります。ここでは、ボディシェルを形成する溶融亜鉛メッキされたシートメタル部品が組み立てられます。「アイランド」と呼ばれるセクションでは、各種のコンポーネントが溶接される別ラインです。各コンポーネントは連動式の搬送システムによって、ボディの組立ラインへ送られます。「ジオメトリーライン」と呼ばれるこのラインでは、左右のコンポーネントとルーフが溶接され、車両のボディが造り上げられます。ドアや前後のフードはそれぞれのアイランドから、ジオメトリーラインに直接搬送されます。ボディの各パーツは抵抗スポット溶接と呼ばれる技術で接合されます。必要に応じてシールドアーク溶接や接着、機械的な接合技術も用いられます。ポルシェ車のボディの製造には約360のプレス成形と、4,600個所の溶接が必要とされます。
一部にロボットを導入したボディ組立工程は、混流生産システムに従って稼動します。つまりボクスターも911も、同じ生産ライン上で全ての工程を経ることによって生産されるのです。組み立てられた各モデルのボディはDEA社製の測定装置で検査を受け、バーコードが付与されます。後の各工程ではこのバーコードをもとに、ひとつひとつのボディを識別することができます。検査員の手で不良個所のないことがさらに確認されると、塗装工程に搬送されます。】 |

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+塗装工程
【組み立てられたボディシェルはベルトコンベアで道路を渡り、塗装工場に搬送されます。ポルシェ車の塗装工程は5つのステップに分けることができます。
1.前処理:亜鉛コートされたボディを洗浄して油脂分を除き、亜鉛をリン酸化処理します。
2.カチオンプライマーの下塗り:カチオンプライマーのタンクにボディ全面を浸し、耐蝕性を高めるために約180℃で焼結させます。
3.コーティングと継ぎ目へのシーリング:ポリ塩化ビニールで薄さ0.4〜1.3mmのコーティングを施します。
4.自動によるフィラーコートの塗布:フィラーコートはボディを飛び石から守る役割を果たします。塗布後、約140℃で乾燥させます。
5.手作業によるペイントの塗布:清潔に保たれた専用ルームで行われた後、約140℃で乾燥させます。
ポルシェ車にはソリッドカラーやメタリックカラーに加え、スペシャルカラーやカスタムカラーを選ぶことができます。ポルシェ車にはクリアラッカーを除き、全て環境に優しい水性ペイントが使われています。
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+エンジン組立工程
【エンジン組立工程のプラント3では、高性能のエンジンが造られています。この工程で組み立てられ、ポルシェ車の心臓部となるエンジンはすべて、テストスタンドで検査を受けます。作業員の高い技術と最高水準のコンポーネントによって、どのエンジンもパフォーマンスと耐久性の両面で、ポルシェの厳しい品質基準を確実にクリアします。
ハンドクラフトで正確な組立てを行うために、各パーツはあらかじめ振り分けられ、台車で各作業ステーションに送られます。クランクケース、ピストン、オイルパイプ、ウォーターポンプ、オイルポンプ、シリンダーヘッド、油圧タペット、インテークシステム、ワイヤーハーネスが入念に組み立てられると、わずか200kgの軽量パワーユニットが完成します。
エンジン組立工程での最後のステップは、ホットテストと呼ばれる検査です。エンジンは暖機後、フルスロットルでの検査をはじめ、さまざまな機能検査が行われます。約5分間のこの検査では、最高で220にのぼる項目がチェックされます。
この検査によって、エンジンの構造・機能について、ポルシェの厳しい基準を満たしているかが確かめられます。
次の工程ではエンジンとトランスミッションを組み合わせます。そしてエンジンは「マリッジ」と呼ばれる儀式に備えます。それはパワートレインとシャシーをボディに搭載することです。
ツッフェンハウゼン本社工場のエンジン組立工程は、高いフレキシビリティが特徴です。ボクスターと911に搭載される全てのエンジンは、混流生産システムに従い、同じライン上で造られます。このラインでは最大で30種類のエンジンを造ることが可能です。
ツッフェンハウゼン本社工場では911やボクスターばかりでなく、カイエンシリーズとカレラGTのエンジンも生産されています。これらのエンジンは組立てを終えるとライプツィヒ工場に送られ、それぞれポルシェ第3のモデルと、ポルシェ最速モデルの心臓部となります。】 |


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+インテリア工程
【ポルシェ車のバラエティ豊かなレザーインテリアは、ここで造られます。このインテリア工程では高度に磨き上げられたクラフトマンシップが求められます。お客さまからのご要望に応えるため、ここではこのクラフトマンシップが何よりも大切に考えられています。
ポルシェの車にはあらゆるカラーが使われます。このためカラーの組み合わせも無限です。そしてお客さまのご要望によって、さまざまなコンポーネントにレザーが使われます。スイッチパネル、エアベントのルーバー、スイッチ。これらはレザー仕上げできるコンポーネントのほんのわずかな例にすぎません。
レザーの加工は、卓球台2面分の広さのローラーコンベアにレザーを広げ、品質検査を行うことから始まります。カメラがレザーの状態を記録し、そのデータがコンピュータに送られます。
その後、拡大鏡を使ってさらに入念な検査が行われます。硬い個所や穴、虫食いの個所が見つかった時には、コンピュータに取り付けられた特殊なマウスでその個所をクリックし、レザーに直接マークをつけます。コンピュータはレザーの特徴を読み取り、デジタル画像で表示します。
ポルシェの品質基準を下回った部分は使うことができません。こうした個所は点や円、その他のマークによって示されます。このようにして全てのレザーに対し、完全にデジタル化されたデータが作成され、後の各工程でひとつひとつを識別するためのバーコードが与えられます。
ネスティングと呼ばれるこのプロセスは、クラフトマンとコンピュータ相互のコミュニケーションを重視して考案されたものです。オペレーターはあるオーダーのデータをコンピュータに入力します。コンピュータは入力されたデータとレザーのデータを照合し、オーダーに最も適したレザーをストックの中から選び出します。画面上には選ばれたレザーに関する概要と、固有の特徴が表示されます。現在ではレザーの上で、型板の位置を合わせることもできるようになりました。
素材の最も理想的な個所へ型板に沿ってレーザーで印をつけると、裁断が始まります。裁断は3,000バールのジェット水流により、所定の形状に沿って正確に行われます。ちなみに高圧水流を用いた通常の自動車用洗車機の水圧は60〜120バールです。】
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+車両組み立て工程
【フロントとリアのウインドウはロボットによって正確に取り付けられます。ロボットを導入したことにより、わずか0.5mmの誤差でウインドウを取り付けることができるようになりました。こうした精密な作業のために、ウインドウを装着するステーションではコンベアが停止します。スキッドコンベアはこれに先立って加速し、装着作業のための時間を捻出します。
ウインドウの装着に必要な工程は、ロボットですべて対応することができます。ロボットは搬送された車両がどのモデルかを識別し、対応するソフトウェアに切り替えます。このようにしてボクスター/ボクスターSから911カレラ
クーペ/カブリオレまで、全てのモデルに所定の時間でウインドウを装着することができます。
インテリア装備の組立てと据え付けの作業が進められると同時に、3階では数多くの電子制御ユニットの取り付けとプログラミングも並行して行われます。車両はこの工程を終えると、2階に搬送され、インテリアが完成します。】
【この工程では作業の際に、ベルトコンベアの車両をリフトアップして搬送します。これによってワイヤーやパイプ、ラジエーター、タンクの取り付けなど、アンダーフロア部への作業が可能になります。
エンジン、トランスミッション、アクスルは連動式のオーバルベルトの上で一体化され、リフトで車両を降ろしながら一回の作業でボディに収められます。ここでも4WDシステムやスポーツシャシー、ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)など、お客さまのご要望に応じた装備が組み込まれます。これに続き、収められたパワートレインとシャシーがボディに固定されます。この工程は「マリッジ」と呼ばれています。
その他のパーツやホイールが装着されると、車両はようやく4つのタイヤで自らを支えることができるようになります。
組み立てられた車両はリフトに載せられ、生産工程の最後のステップ、検査工程へ進みます。初めての走行を前に、ひとつひとつの車両が徹底的な検査を受けます。
この工程では、まず燃料タンクに燃料が充填されます。同時にパワーステアリングオイルや、ウインドウウォッシャー液がそれぞれのタンクに注ぎ込まれ、各種情報のステッカーが張られます。そして車両は3通りの路面条件を再現する振動ローラー上でノイズ検査を受けた後、アクスルにセッティングを施されます。
車両を自動的に識別するシステムが導入されたことによって、キャンバーやトレッドをきわめて小さな誤差でセッティングできるようになりました。この際にはヘッドライトの調整に加え、ナビゲーションシステムや自動車電話などの車載エレクトロニクスが正常に機能するかも検査されます。
これらの検査を終えると、テストスタンドでエンジンを作動させて検査が行われます。ローラー上でさまざまな走行条件を再現しながら、距離にして5〜6km相当を走るテストによってエミッション排出量やハンドリング性能、ブレーキ性能が検査・記録されます。
その他にもこの工程ではパイプやケーブルの取り回しやアンダーフロアが、検査を担当する作業員の目によって直接確かめられます。またボルトの締付けトルクや水漏れの検査の他、最後に仕上げの検査も行われます。ブローノズルスタンドでは走行中の空気の流れが再現されます。さまざまな気象条件・走行条件で室内に生じる、ごくわずかな風切り音を検出することができます。
最後に仕上げや汚れが検査された車両は「カウントポイント8」で出荷を待つことになります。そしてさらに実走テストや最終品質検査を受け、組立てと検査の全てが正しく行われたかどうかが確かめられます。
新しいポルシェはこうして完成します。】
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